佐野川市松でいこう。

 

 昨年の暮れから、仕事がバタついている。実感はほとんどないけれど、少しは景気が上向いてきたのだろうか? これまで、平日は毎日書いていたブログのローテーションが、とうとう危うくなってきた。(ということは、いままでヒマだったのか?/汗) 書きたいテーマは山積しているのだけれど、あまりにも時間がなさすぎる。それでも、冬休みにはできるだけ書きつづけ、取材や調べものを重ねてきたのだが、どうやら頭も身体も限界でもちそうにない。やはり、4つのサイトを作り分け、運用管理するのは土台ムチャな話なのだ。
 ブログスパムにも、かなりうんざりしてきた。連日、トラックバックとコメント欄にアダルト系のものが送りこまれてくる。スパムブロックやスパムフィルター機能をいくら設定しても、終わりのないイタチごっこだ。最近のブログスパムは、別にアダルトサイトへ誘導するために送られてくるのではない。明らかに、SEO(Search Engine Optimization)を意識している。検索の上位に自サイトを表示させるには、ピュアテキストベースのブログへ、リンク付きのスパムコメントやスパムTBを大量に送りつけるのがとても効果的なのだ。昨年末で、500万のユーザを抱えたといわれるブログだけれど、そこへ少なめに見積もって1日1スパムが送りつけられているとすると、防衛する側の運用管理者はもちろん、ネット全体に膨大な負荷がかかっていることになる。コメント機能とTB機能を、ともに削除してしまえばいいのだが、ブログの楽しみは半減してしまうだろう。
 
 ブログスパムにも疲れたし、書いている時間もなくなりつつある・・・ということで、ここは「佐野川市松」方式でいこうと決心。この方式、わたしのオリジナルではなく、ブログ「浮世絵風美人画」Click!ponpocoponさんの写し、まるっきりのモノマネだ。ブログのカレンダーを、市松模様に塗りつぶしていこうという算段。要するに、1日おきに記事を書くペースとなる。ひょっとすると、連日アップができたり、3日おきになってしまったり・・・と、うまく市松模様にならないかもしれないが、そこはご愛嬌。ちょっとここのテーマを離れ、他のことに集中したい事情もある。
 わたしは、昔から市松模様が大好きだ。「一と小間置き」に染め分けられた、しぶい色合いの衣装やデザインに強く惹かれる。なぜなのかは不明だが、どこか忘れられた記憶の片すみに、きっと強烈な印象を受けた、原体験としての「市松」があるにちがいない。ついでに、ブログのプロフィールも、写楽の「佐野川市松」に直しておこう。・・・初の女形で、われながら少し気持ちが悪いのだが、ご容赦!

■写真上:東洲斎写楽の、は「三世佐野川市松の祇園町の白人おなよ」図、は「三世佐野川市松の祇園町の白人おなよ市川富衛門の蟹坂藤馬」図。
■写真下:ponpocoponさんのブログカレンダーと、「市松」に取り憑かれたわたしの携帯。椎名林檎の着メロ「幸福論」が流れるたび、急ぎの仕事で“不幸”になる。

この記事へのコメント

  • うなっくす

    鰻も好きですが、
    浮世絵も好きです♪

     なぜかわからないけど、みてると落ち着くのです♪
    2006年01月18日 19:01
  • ChinchikoPapa

    浮世絵をジッと観てますと、陰影の少ないのっぺりした2次元表現なのにもかかわらず、なんとなく中の世界へ引きこまれそうな、不思議な感覚に強くとらわれます。独特の世界ですよね。
    コメントとnice!を、ありがとうございました。
    2006年01月18日 20:59
  • ponpocopon

    毎日これだけの記事を書けるなんて凄いなあと思っていました。
    写楽の役者絵はリアルですねエ。全く美化していません。
    当時の役者さんはどう思っていたのでしょうか?
    「もっと若く描いてくれ」とか注文しなかったのかしら。

    市松もすきだけど、「土手のお六」の弁慶格子も大好きです。
    単純だけどどこか惹かれる。
    2006年01月18日 21:12
  • ChinchikoPapa

    ponpocoponさん、勝手にカレンダーを引用させていただきまた。すみません。
    写楽の役者絵は、役者当人たちからいろいろと苦情が寄せられた・・・というような伝承が残ってますね。どう贔屓目に見ても、一歩間違えれば醜いと感じてしまいます。
    わたしも、弁慶縞は好きです。(^^
    コメントとnice!をありがとうございました。
    2006年01月19日 09:43

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